宮城の名工 柴田郡村田町 プラスエンジニアリング株式会社 仙台事業所 製造部 佐藤 博幸さん

  • 2025年03月号(Vol.43)
  • 宮城の産業を支える宮城の名工
  • 工業

中学生のときに「手に職をつけたい」と考え、宮城県工業高等学校に進学。機械加工やCAD、製図などの基礎を学ぶ。入社後、検査部門に配属。その後、製造部に異動となり、細穴放電加工機とワイヤー放電加工機、形彫り放電加工機を担当。放電加工の中でも微細な加工を得意とする。 

新技法の開発を行うことで売上増を実現し、各工程の加工者の段取りや加工に要する作業時間をデータ化するなどして、作業時間短縮と業務効率を向上させました。さらに技能検定委員を務め、県内の金属加工業界の技能向上にも多大なる貢献をしています。職業訓練指導員免許の取得や、ものづくりマイスターの認定を受け、勉強会やものづくり体験教室で講師を務めるなど、後進の指導にも尽力している点などが認められました。

1998プラスエンジニアリング㈱入社 品質保証部に配属、検査を担当
1998製造部に異動。細穴放電加工機とワイヤー放電加工機を担当
2011形彫り放電加工機も担当となる
2018宮城県青年技能者表彰
2024宮城県卓越技能者(宮城の名工)表彰

この賞はみんなのもの 私が代表していただいた

「お客さまが求める製品を必ず形にする」という考えで、仕事に取り組んでいますが、弊社の製品のほとんどは、たくさんの工程が必要で、私一人で完成させることはできません。ですから、この賞は「私が会社を代表していただいたのだ」と考えています。一方、放電加工という一般的に認知されていない加工の分野において、これまで取り組んだことが評価されたことは、素直にうれしいです。

若い世代がものづくりに挑戦できる 楽しみながら技術向上を目指す環境を

現場に配属になって間もなく、前任者が離職してしまい、私一人になったときは本当に大変でしたが、自分で考える力がついた良い経験だったと思います。このことから、若手が試作品づくりに挑戦する機会をつくるなどして、遊びながら技術を向上させられる機会を創出したいと思っています。そんな時間が取れるよう、生産性向上につながるデータ収集および分析にも注力したいと考えています。

プラスエンジニアリング株式会社 仙台事業所

昨年、創業50周年を迎えた、生産設備用精密特注機械部品の受託加工を行う企業。ものづくりを通じて、電子部品・半導体・医療機器など様々な業界のお客様の部品加工における課題解決を目指す提案を行い、日本の高度な生産技術向上に貢献しています。

住所宮城県柴田郡村田町大字村田字西ヶ丘21
電話番号0224-83-5620