カーボン(炭素)の可能性を引き出し、産業と社会の発展に貢献する製品づくりを

  • 2024年12月号
  • 宮城で作られた"もの"(HOT!PRODUCT)
  • 工業

日本テクノカーボン株式会社

仙台工場 製造部 製造1課 内海 龍人さん

身近な製品にも使われているカーボン(炭素)。その優れた導電性や耐熱性といった特性を活かし、さらに高い性能をもたせた「特殊炭素製品」と呼ばれる工業製品を製造販売。その可能性は、半導体や航空宇宙などの先端分野にいたるまで、広く産業を支えています。

高度な成形技術を駆使し多彩なニーズに対応

多彩な成形技術を有し、お客さまのニーズに細かく対応できる点が強みです。水圧によって等方的に加圧成形するCIP成形や、トコロテンのように押し出して連続的に成形する押出成形など幅広い成形技術を駆使して、カーボンの素材を製造。特に独自開発の「メタファイト」は、画期的な材料として注目を集めています。

カーボンの素材を製造するには、原料を粉砕・配合して成形後、約1,000℃の熱で1〜2カ月間焼成した後、約3,000℃の熱で黒鉛化させます。独自の技術により、長い時間をかけて獲得した素材の機能性を活かし、主にグループ会社である株式会社NTCMで機械加工が行われ、製品化されています。

「メタファイト」は、独自開発の高密度・高強度な超高密度の炭素材料。超精密加工や光学系といった高い精度が要求される分野で活用されています。

日本テクノカーボン株式会社

住所宮城県黒川郡大郷町川内字中埣山62-6
電話番号022-359-2611
URLhttps://www.technocarbon.co.jp